台湾

台湾の現状 2021年5月

こんにちは。

台湾に住んでいるkotoです。

台湾では五月中旬から新型コロナウイルスの国内感染が拡大してしまいました。

毎日全国で400人前後増えている感じです。

主に感染者は台北と新北に住む人が多くを占めています。

政府は5月15日、二つの都市を警戒レベルを「第3級」に引き上げました。

(後日、全国が第3級になりました)

これに伴い様々な影響が出ております。

 

 

外出時のマスクは必須

警戒レベルが第3級になり外出時にマスクをしていないと罰則があります。

3000元〜1万5000元(約17000円〜約5万8000円)の罰金です。

と言ってもどうせ注意だけで終わるんでしょと思っていましたが、かなり厳しく取り締まっている様子です。

山の中で一人でも、自分のお店で営業していても必ずマスクをしなくてはいけません。

 

マスクをしていない人を一般市民が撮影し警察に通報、そしてマスクをしていない人は罰金を払う羽目になるということが多々ニュースに取り上げられています。

 

今台湾ってものすごく暑いんです。35度くらいはあるんじゃないでしょうか。
(昼間の体感温度はもっと高い38度以上あるのではと感じます)

できれば外出は避けたいですが、買い物などでどうしても子供と外に出なくてはいけない時もあります。

娘はマスクを出来るものの、外したいということもありますし、2歳の子供では暑いとか苦しいとか判断出来ず倒れてしまうんじゃないかと心配です。

日本では専門家が子供はマスクの意味が無いとか危険とか発表していたりしていますが台湾ではそのような話題も上がっておらず子供も強制です。

何歳からマスクをしないといけないのか調べましたが、記載はありません。

明確な基準は今のところないようです。

0歳の子供もマスクをしないといけないのでしょうか。まさか新生児はさすがにないかと思うんですけど、今みんながコロナに敏感になっていてもちろん感染しないために不要不急の外出を避けることは必要ですが親として子供にマスクをさせている心配もあります。

 

このマスクのことだけでなくても、台湾ってしょっちゅう市民が何かやらかしている市民を勝手に撮影してSNSにアップして、それがニュースになったりしているんですよね。

警察より一般市民の目が怖いときもあります。

 

 

学校の休校、そしてオンライン授業へ

全国の学校では5月28日まで学校は休校となりました。(後に6/14までと発表されました)

その後、小中高校と大学はオンライン授業に切り替わりました。

急な休校で焦るのは親です。。
人にもよると思いますが日本だったら小学校高学年くらいになれば子供だけでお留守番とかさせてしまうのでしょうが、
台湾は子供だけの留守番はあまり良くないとされています。

(関係ないですが私は保育園生の頃、風邪引いて一人でお留守番したことがあります。
今の時代では考えられないですよね。小学校一年生の時から、学校から帰宅しても家に親はいませんでした。寂しい思い出)

「仕事休めないー!どうしよう!オンラインとかいってパソコン無いんだけど!」とか政府へのクレームが来そうですよね。

デジタル機器が用意出来ない生徒は学校から借りることができるとしています。
(オンライン授業のためにパソコンを買いに行く親がたくさんいたと話題になっていました)

そして政府はこの期間中は、12歳以下の子供や高校生以下の障害児を世話する保護者は「防疫育児休暇」を取得することができるとしました。雇用主がこの休暇の申請を認めなかった場合は最大100万元の罰金が科せられます。(389万円)
休暇中の給与の支払い義務は無いそうです。

私の知り合いの会社では、孫のために休む人もいました。
さすが家族のつながりが強い台湾。家族みんなで助け合っているようです。

 

入店時の個人情報登録が必須

お店などの入店時に個人情報を登録する「実聯制」という制度が必要となりました。

お店にQRコードの紙が貼ってあるのでそれを読み取り、名前と電話番号を入力して終わりです。
スマホがない人は手書きのものでも可。

感染が広がりだした初めの頃はデパートなど大きな店舗のみにありました。

次の週にはどんなに小さなお店でも「実聯制」が必要となりました。

導入当初は各店で入力の仕方などにばらつきがありましたが

数日で五秒で出来る新システムの「実聯制」が始まりました。
(時間が掛かると政府にクレームがあったのか??)

◯今までは1~3分は掛かる。
QRコード読み取り→名前と電話番号を入力→送信

◯新システムは5秒!
QRコード読み取り→SMS(ショートメッセージが開く)そのまま送信
※メールの送信料は無料

 

すごい画期的なシステムですよね。

これにより感染者が出た際の人々の行動が記録され、より感染拡大防止に役立ちます。

 

 

台湾の街中の様子は

◯外出自粛

警戒レベルが第3級に引き上げられ、最初の頃はとくに政府から不要不急の外出が禁止されていたわけではないのですが
(後日、政府から不要不急の外出はしないようにと発表がありました)

市民は自分の考えで外出自粛をし、台北の街から人が消えたとニュースがやっていました。

台北は日本でいう東京です。渋谷や新宿のようなにぎやかな場所にも人が歩いていないし、車も少なく、電車も人っ子一人いないガラガラだったそうです。

台湾人もこれにはびっくりです。

日本でもこんなことは起こらないのではないでしょうか。

南部は台北ほどではありませんが、いつもは観光客でいっぱいの道も閑散していました。

街中の人やバイクや車なども少なく感じました。

 

◯食料品の完売

そして学校の休校が決まった日の翌日はスーパーのインスタント麺が完売になっていました。

場所によっては野菜などもなくなっていたそうです。

(数日で在庫も戻りました)

 

◯公園の使用禁止

街中のことでいえば公園が使用禁止になっていました。

娘とは毎日公園に行っていましたので残念ですがしょうがないですね。

今は室内で出来るブランコの購入を検討しています。

 

◯飲食店はテイクアウトのみ

ほぼ全国的に飲食店はテイクアウトのみとなり店内での飲食は禁止となりました。

台湾の飲食店は大部分のお店がテイクアウト可能になっています。

(日頃テイクアウトをしないお店ももちろんあります。食べ放題とか焼肉屋さんとか)

これを受け、大打撃を受ける店舗と、逆にテイクアウトをしやすいお店は行列が出来たりとお店に寄り様々のようです。

 

そのほか、この数週間で変化した部分はたくさんありますが大きな点は上記のようになっております。

このコロナウイルスの騒動で感じたのは台湾は行動が早く、強制力もあると感じました。

1日でも早く収束することを祈るばかりです。