こんにちは。台湾に住んでいるkotoです。
今年の2019年9月13日は中秋節で祝日です。
台湾の中秋節とは?
中秋節(旧暦の8/15)は春節(旧正月)の次に伝統な祝日です。
中秋節の満月は一年の中で最も美しいと言われています。
満月=丸いということから、団らんという意味があり
家族一緒に月を見ながら月餅を食べるという伝統があります。
いつから始まったの?
中秋節は唐(618年-907年)の時代から始まりました。宋(960-1279年)時代から一般的になり、
明清(1368年-1912年)の時代から大切なイベントとなりました。
地域によって文化の違いはあるものの中秋節は東アジアと東南アジアの国にとって大切な祝日です。
昔の人は何をしていたの?
月を祭り、月を鑑賞し、月にお祈りし、月餅を食べる、桂花を見る、桂花酒を飲む。
月を見て遠い家族を思う、豊作を祈る、幸福を祈る・・・
古くから伝わる中秋節のストーリーがいくつかありますが、
ある一つのストーリをご紹介します。
僕が翻訳したので堅苦しい表現は許してね!
むかしむかし太陽が10ある時代がありました。
その影響で土地は乾いており水が無く市民は苦しい生活を送っていました。
そこに後羿(ホウイ)という力が強い男がいました。
後羿(ホウイ)は豚を狩るのが上手で狩りの指導者です。
後羿(ホウイ)は昆侖山という山に登って、矢を使って太陽9つを打ち落とし9つの太陽は無くなりました。
太陽は1つとなり土地も潤い市民は後羿(ホウイ)に感謝しました。
その後美人の嫦娥(チャンアー)と結婚しました。
ある日後羿(ホウイ)は昆侖山に行きました。昆侖山には天皇が住んでいます。
もっと強くなりたい、そうお祈りをしていたときに
天皇の奥さん(王母娘娘)から、不老不死(神様)になれる薬をもらいました。
自分一人だけ飲むと嫦娥(チャンアー)が可哀想だから、薬は飲みませんでした。
嫦娥(チャンアー)の化粧台の上に置くことにしました。
それを知った悪い人は薬を盗む計画をしていました。
後羿(ホウイ)は狩りの指導で弟子と森へ行きました。
弟子の一人が体調が悪くなり後羿(ホウイ)の家で休ませてもらうことになりました。
その弟子は神様になれる薬を奪おうとし、嫦娥(チャンアー)がそれに気づき薬を奪い合います。
嫦娥(チャンアー)はこんな悪人に薬を渡してはならぬと思い自分で飲んでしまいました。
そして体が軽くなり、空へ飛んでいってしまいました。
後羿(ホウイ)は家に帰り使用人から状況を聞きました。
嫦娥(チャンアー)を想う後羿(ホウイ)。
空を見上げたら月がとても綺麗でした。
奥さんの名前を呼びますが嫦娥(チャンアー)はいません。
月を掴もうとしますが月も動きます。
嫦娥(チャンアー)の好きなものをお供えし、
後羿(ホウイ)は月を見ながら嫦娥(チャンアー)を想います。
でもこれいろんな説があるんだよね。市民から英雄と称えられ天狗になったホウイがこのまま不老不死になったらいけないと思いチャンアーが薬を飲んだとか、実はチャンアーが盗み飲んだとか・・・ね。
現代の台湾では
・祖先にお祈りをする
・土地公(土地の神様)にお祈りをする(豊作になりますようになど)
・月娘にお祈りする。女性限定らいしいです。(柚子、月餅、柿などをお供えします)
・一部では(美濃)鴨を食べる
・バーベキューをする
バーベキューをするの!?と思われた方もいるかもしれません。
私も台湾に来てから驚いた一つでもありますが、家の前(道路)でバーベキューをするんです。
結構たくさんの人がしていますよ。
中秋節に台湾に来ることがあれば、見ることができるかも!
この時期ならではの月餅、文旦
月餅
8月に入ったころから、月餅商戦が始まります。
お菓子屋さん、スーパー、デパートなどでは月餅が売り出されます。
そして人気のお店の月餅を買うため、徹夜して並んでいる人のニュースが毎年放送されます。
あのスタバにもスタバのロゴのサイレンさん月餅がありとても人気です。
月餅は親戚、会社関係、お取り引き先などに配るそうです。
文旦
台湾では柚子と呼ばれている柑橘系の食べ物です。
日本の柚子とは全く違います。
この時期スーパーに並びます。
グレープフルーツのような果肉で、酸味や甘みは落ち着いていて食べやすいです。
現代の台湾人にとって中秋節は大切な祝日。
家族で一緒に過ごしバーベキューをしたりします。
月餅や文旦を食べたり贈ります。